1票差「博多市」採用ならず。福岡、博多の由来と消えた町名が語る歴史

博多・福岡、地名考 ~地名が語るこのまちの歴史

 生まれ育った者には何ということもないことでも、他のエリアから来た人には不思議に思えることがある。福岡と博多という二つの地名もそうだという。「福岡市」の陸の玄関口はJR「博多駅」であり、港も「博多港」。これに対して空の港は「福岡空港」というように混在。確かに戸惑う人もいるはずだ。地名は歴史そのものである。行政の都合上、古くからの町名が消えてしまったものも多い。若い住民はそんな地名があったことすら知らなくなっている。地名のいわれやエピソードから、福博の歴史を振り返る。

☞「博多市」は1票差で敗れる

 古くは「奴国」や「那之津」と呼ばれた地域で、博多という名称が最初に確認されるのは『続日本紀』。759(天平宝字3)年の、大宰府から朝廷への船備強化の進言の中に「博多大津」に船が足りないということで...

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