漆黒の仏と時を超える 朝刊太郎の雑記帳

 「漆黒に輝く第一級の国宝」とたたえられる奈良・中宮寺の菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)は、7世紀に作られた時から黒い色だったわけではない。極彩色が施されていた。

 現代の日本人は神仏や寺社と聞くと、古びて色あせた姿を思い浮かべ、またそうであることを尊ぶ。

 司馬遼太郎さんが「台湾紀行」を書いた時に、取材の案内役を務めた実業家の蔡焜燦(さいこんさん)さんがこのことを不思議がり「台湾人なら赤い色を塗ります」と言った。

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