学校名は公表? 非公表? コロナ対応で異なる判断

 「子どもの通う学校で新型コロナの感染者が出て、学級閉鎖になった。自治体によって公表、非公表と分かれているけど、どうして」。西日本新聞「あなたの特命取材班」に読者からこのような連絡があった。感染者について、年代や居住地などの発表は県が担うが、学校に関しては、各市の教育委員会が担当する。筑豊5市で、新型コロナが原因で休校や学年閉鎖などになった場合、どのようにしているかを探った。

 「市内小学生の新型コロナウイルス感染症『陽性』判明に伴う対応について」。田川市教育委員会は15日、報道機関に文書で児童の感染を発表した。学校名、学年、性別のほか、関係者への検査の結果、学年閉鎖の期間を伝えた。担当者は「市民、社会に事実を伝えることで、臆測による不安や混乱を招かないようにするため」と話す。

 一方、市のホームページ(HP)では、県の発表に準じて年代や性別を掲載している。学校の情報に関しては、文面だけでは詳細を伝えることができず、取り違えた情報が広がる可能性があるとして、市に補足取材を行う報道機関のみの公表としている。

 直方、嘉麻両市も休校や学級閉鎖になった場合は公表する。直方市はHPと報道機関、嘉麻市はHPを活用している。これまでに児童、生徒らの感染者が出ていない宮若市も、公表予定としている。

 飯塚市は「学校は不特定多数の人が出入りすることはない。公表しなくても、保健所の調査などには支障がない」として、「児童、生徒の人権、プライバシーを守るため原則非公表」とする。担当者は「子どもたちを守るため、非公表の方がメリットが大きいと判断している」と説明した。

 例外として、全校児童、生徒を検査した学校については、「地域への影響が大きい」として公表する。昨年12月、全児童、教員を検査した2小学校をHPで知らせ、報道機関にも伝えている。

 飯塚市のある保護者は「公表、非公表のいずれもメリット、デメリットあるので、各自治体で判断が違うのも仕方がない」と理解を示すが、別の保護者は「飯塚市が公表したり、しなかったりすると混乱する。基準を周知してほしい」と要望した。 (中川次郎)

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