『ストレス時代のこどもの学び』副島賢和著

 新型コロナウイルス禍で、乳幼児の娘2人との外出がままならない。娘は親以外の人と接する機会がなく、公園に行ってもほかの子どもと離れて遊ぶ。刺激がなく発育への影響が心配だ。学校でも休校が相次ぎ、子どもの学習遅れを懸念する保護者は多いだろう。

 著者は病院の院内学級で入院中の子どもへの教育経験があり、そのノウハウがコロナ禍のいまに役立つと力説する。「指示がなければ何もできない子どもが増えたのではないか」と指摘。時間に追われずに過ごせるこの時期に学ぶことの面白さを身に付けさせることで、子どもは将来、意欲的に学びに向かう力を発揮できるはずだと強調する。

 読み終えると子どもの発育や学習遅れへの懸念が少し取り除かれ、親としてできることを考えた。「子どもの前を走るのではなく、伴走者でありたい」と考える著者に共感した。 (梅本邦明)

(風鳴舎・1650円)

 

関連記事

PR

読書 アクセスランキング

PR