小郡市長選、再び自民分裂の様相 県連と鳩山氏「推薦」割れる

 4月に投開票される小郡市長選を巡り、自民党福岡県連は20日、執行部会を開き、立候補の意向を示している前市長の平安正知氏(60)の推薦を決めた。一方、福岡6区の鳩山二郎衆院議員が支部長を務める「党県衆議院支部」は同日、現職の加地良光市長(56)に16日付の推薦状を渡していたことを明らかにした。両氏とも県連に推薦願いを出していた。大接戦となった前回市長選も平安氏が県連推薦を得て、加地氏は鳩山陣営の一部から支援を受けており、自民分裂の構図が今回も続くことになった。

 小郡市長選は4月18日告示、25日に投開票される。現職の加地氏と前職の平安氏の一騎打ちの公算が高まっている。

 加地氏に推薦を出した党県衆議院支部は、鳩山事務所が支部事務局も兼ねている。鳩山事務所によると、支部は2018年に設立され「党本部の直属で、県連に所属する組織ではない」という。事務所関係者は今回の推薦について「衆議院支部に所属する小郡市内の党員の声を受けた。現職の実績を総合的に評価したもので、県連と結論が異なったのは残念だ」と話す。

 一方の県連は、平安氏の推薦は県連の下部組織である地域支部の決定を受け入れる形で決めたと説明。その地域支部は、今回の市長選で平安氏の後援会顧問に就いた県連副会長の井上忠敏県議=小郡市三井郡区=が役員を務めている。

 19年の県議選では井上氏と、鳩山氏の元秘書が激突し井上氏が制した。平安氏が井上氏の演説会でマイクを握り、加地氏は元秘書の決起集会であいさつするなど、それぞれを支援。同様の構図が今回も繰り返されることになったが、井上県議は「選挙だから戦うのは仕方が無い。市民の判断を待ちたい」と話した。

 自民には現職6人が落選した北九州市議選や、推薦候補が落選した福津市長選など、地方選での逆風が目立つ。こうした中での今回の分裂劇に、党県連の原口剣生会長は「(鳩山氏側から)何も聞いていないので事実関係が分からず、コメントしようがない」と述べるにとどめた。

 県連事務局によると通常、政令市長選や県知事選などの推薦は党本部が出し、その他の首長選では県連が推薦するという。事務局は「自民党としては県連推薦以外にはありえない。有権者が混乱する懸念があるので、県連としてどう対応するか検討する」と話した。 (内田完爾、野村大輔)

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