沖縄の絶望、聞こえますか 県民投票2年、エッセーに込めた思い

 沖縄の性暴力や貧困の実態を調査している琉球大教授の上間陽子さん(48)が昨秋、エッセー集「海をあげる」(筑摩書房)を刊行した。県民が拒んでも進められる名護市辺野古の埋め立て工事や沖縄が直面する理不尽な現実を、幼い娘との日常を通して描いた。7割を超える民意が「埋め立てノー」を示した県民投票から24日で2年。上間さんが著書に込めた思いとは。

 <暗闇のなかで、娘は私に「海に土をいれたら、魚は死む? ヤドカリは死む?」と尋ねてくる。「そう、みんな死ぬよ…」。娘の髪をなでながら、ついに一二月一四日が来てしまったと目を閉じる>

 収められたエッセーの一節。2018年12月14日、辺野古に初めて土砂が投入された日の娘とのやりとりを描いている。

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