福岡知事が辞表提出 投開票4月11日有力【動画】

 肺腺がんで入院中の福岡県の小川洋知事(71)が22日、職務代理者の服部誠太郎副知事を通じて同県議会の吉松源昭議長に辞表を提出した。辞職は3月24日付。治療が長期化する見通しとなり、職務との両立は困難と判断した。小川知事の辞職に伴う知事選は同月25日告示、4月11日投開票が有力とみられる。

 小川知事は22日午後、入院先の九州大病院(福岡市東区)で服部副知事と面会し、辞表を手渡した。 服部副知事はその後に県庁で開いた記者会見で、「知事は一日も早い公務復帰を目指したが、治療の効果が思うように上がらず、復帰の見通しが不透明になった」と辞職の理由を説明。「知事としての責任と役割を果たせないため、断腸の思いで決断した」などとする小川知事の県民へのメッセージも代読した。

 小川知事はせきや息苦しさが悪化して、昨年12月に続いて1月20日から再入院。当初は2月12日の公務復帰を予定していたが、県は同9日に病名を「原発性肺腺がん」と公表し、服部副知事が3月31日まで知事の職務代理者を継続すると発表していた。

 小川知事は入院中も、新型コロナウイルス対策が核となる2021年度当初予算案の編成をリモートで指揮。本格編成した2兆円超の予算案が今月22日に開会した県議会定例会に提案された後、辞表を提出した。辞職日は「予算案の成立を見届けたい」として、予算案が採決される定例会最終日の3月24日とした。

 小川知事は福岡市出身で、京都大卒業後の1973年に通産省(現経済産業省)入省。特許庁長官などを歴任し、2007~10年に内閣広報官を務めた。11年4月に麻生渡前知事の退任を受けて知事選に立候補して初当選。現在3期目で、任期は23年4月まで。福岡県知事が任期途中で辞職するのは戦後初めてとなる。

 小川知事の後任を決める知事選を巡っては、県議会から服部副知事を推す声があるほか、自民党内には地元出身の官僚の擁立を探る動きもある。新しい知事の任期は4年となる。 (福岡県政取材班)

小川氏あいさつ文ポイント

・県知事を辞任する決意をし、県議会議長に伝えた。

・原発性肺腺がんと診断され、早期復帰を果たすべく治療を受けてきたが、引き続き入院加療が必要となり、退院復帰の見通しが不透明になった。

・新型コロナウイルスの緊急事態宣言下にあり、ほかにも課題が山積している今、現場で 先頭に立って指揮をしていくことがかなわない状態が続けば、県民の皆さまにご迷惑をおかけすることになり、本意ではない。

・病状と体力を考えると、知事としての責任と役割を果たせないため、断腸の思いで決断に至った。

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