「また分裂なら…」逆風自民、知事選に危機感

 22日に辞表を提出した福岡県の小川洋知事の後任を決める県知事選に、保守分裂の知事選が続いている自民党には警戒感が広がっている。後手批判がつきまとう新型コロナウイルス対策や菅義偉首相の長男が絡む総務省接待問題など逆風がやまない菅政権にとっても、4月の国政選挙を控え、危機感が募る。

 「まだ年齢的にもお若いのに大変残念なことだ」。22日、自民党の二階俊博幹事長は小川知事の辞職や知事選への対応を問われ、言葉少なに答えた。

 直近の地方選では苦戦が続く。1月の北九州市議選では自民現職6人が落選したほか、山形県知事選では推薦候補が大敗し、岐阜県知事選は約半世紀ぶりの保守分裂となった。国会では総務省幹部接待問題で首相が集中砲火を浴び、嫌なムードが漂う。

 福岡県選出のある自民衆院議員は「逆風の中、知事選で党内対立でもすれば、県民にそっぽを向かれ、衆院選に影響しかねない」。懸念するのは、保守分裂選挙となった2年前の“再来”だ。前回知事選は、麻生太郎副総理兼財務相と自民県連が小川氏とは別の候補を擁立し、大きなしこりを残した。

 党幹部は「今回はそんなことはさせない。地元がうまくまとめるはずだ」と語る。知事選日程として取り沙汰される4月は、衆院北海道2区、参院長野選挙区の2補選や、参院広島選挙区の再選挙など政権の命運を握る国政選挙が相次ぐ。知事選での取りこぼしは許されず、党幹部は「すっきり勝つ」と強気の構えだ。

 一方、前回の知事選で小川氏を支援した立憲民主党は自民候補次第では「相乗り」も視野に入れる。共産党は「自民県政路線の転換を求め、戦う選挙にしたい」(小池晃書記局長)と独自候補擁立を目指す。(一ノ宮史成、森井徹、川口安子)

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