感じたSNSの「魔力」

 夜更けに目が覚めて眠れなくなった。時間つぶしに、とスマホで会員制交流サイト(SNS)のアプリを開くと、「この人は知り合いではありませんか?」「この人も気になりませんか?」と次々に“提案”を受けた。心の赴くままにスマホ画面を動かしていると外は白んでいる。時の経過の早さに恐ろしくなった。

 SNSは個人が手軽に発信でき、直接会わずともやりとりができる。取材でも有用なツールだ。SNS上には関心や好みでつながる「仮想コミュニティー」が形成され、民主化運動など社会に大きなうねりを起こすこともある。同じ考えや嗜好(しこう)に触れると心地よく、熱中するのだろう。

 だが、現実の社会は皆が境遇も違えば、意見の相違もある。そんな当たり前の世界観を失わせる「魔力」もあるようだ。米国ではSNS好きの大統領を妄信する人々が暴動を起こした。自分の立ち位置はどこか。問い掛けが欠かせない。 (岩尾款)

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