後継選び、よぎる記憶 自民、足元に分裂の芽

【連載 小川知事辞職㊥】

 副総理兼財務相の麻生太郎は22日、ランチの場で福岡県知事小川洋の辞意表明を伝え聞き、今後の流れをこう予測した。「(後継に)副知事というのが普通、出てくるわな。こういう事態だから、そういう格好がいいんじゃねえか」

 麻生との関係が良好ではなかった小川に代わってパイプ役を担ってきたのが、知事の職務代理者を務める副知事、服部誠太郎だ。麻生の議員事務所にも出入りし、本人や秘書と語り合える関係を築いてきた。麻生は知事選について静観する構えで、周辺は「服部さんなら納得」と話す。

 服部自身は「今はそんな話をすべきではない。職務代理者としての務めを全身全霊で果たすだけ」と語るが、自民党県議団でも服部を推す声が日に日に強まっている。県連と県議団は23日夕、緊急の合同幹部会合を招集。服部を念頭に「県議が中心となり、県予算に責任を持てる人を擁立する」との方針を確認した。22日の県議会では、2021年度当初予算案の説明をする服部に、県議団重鎮の蔵内勇夫が拍手を送る場面もあった。

 コロナ禍の有事に大きな変化は避けるべきだとの空気が広がる県議会。一方でこんな声も。「服部ならすでにツーカーだし、意向を反映しやすい。外から来た知事に荒らされちゃ困る」

   †    †

 自民県議団の意向はまとまりつつあるが、蔵内はある懸念を口にする。「福岡県は危機的状況だ。2年前のあの分裂した選挙だけは避けなければならない」

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