九州から「東北を忘れない」送り続ける 大震災10年アンケート

 東日本大震災に関する地方紙協働アンケートには、九州7県からも178人が回答。「あなたにとって3・11とは」との問いに寄せられたメッセージからは、震災が自然や災害に対する考え方に変化をもたらし、行動を見直すきっかけになったことがうかがえる。

 福岡市東区の主婦(37)は「遠い地で、行ったこともないが、今でも思い出すだけで気持ちが落ち着かなくなる」。同市早良区の公務員の男性(59)は「自然に対しての人間の無力さを感じた」と振り返った。

 アンケートでは半数以上が震災後に被災地との関わりで変化が生じたと回答した。福岡県宇美町の自営業の女性(58)は震災の翌年からフラダンスを通じて被災地の子どもたちの支援に取り組んできたといい、「福島を、東北を忘れないというメッセージを送り続ける」との決意を寄せた。

 今の仕事につながっている人もいる。当時、教職を目指していた熊本県八代市の工業高校教員の女性(31)は「土木の授業を通じて、災害に強い街づくりの在り方を教えていかなければ、という使命感に駆られたのを覚えている」と記した。福岡市南区の会社員の男性(67)にはある転機となったという。「誰が被災するか分からない。だから、被災しなかった者が被災地を支援するのは当然のこと。そんな意識を育てる大きな契機だった」 (竹次稔、福間慎一)

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