妊娠のラッコ「マナ」逝く 国内飼育、残り5頭に マリンワールド

 福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」は23日、ラッコのマナ(雌、9歳)が22日夕に死んだと発表した。雄のリロ(13)とは国内で唯一繁殖が見込めるカップルだった。同水族館のラッコは1頭、国内では5頭となった。

 同水族館によると、マナは今年1月に妊娠の兆候が見られ、今月中旬にエックス線で妊娠を確認。しかし、同月17日から餌を食べないなど体調が悪化。22日に母体の保護を優先させようと帝王切開手術したが、子宮破裂を起こしていたこともあり死んだ。

 マナは2012年1月に同水族館で誕生し、体調悪化のため生後10日で人工哺育に切り替えた。生後間もないラッコの人工哺育は国内初で、飼育下4世として唯一、成育に成功したケースだった。

 ラッコの9歳は人間なら40歳前後に相当し、毎年、誕生日会が開かれるなど来館者に親しまれてきた。同館の広報担当者は「なかなか繁殖に至らない中、妊娠が確認された直後にこのような結果となり残念でならない。安らかに眠ってほしい」と話している。3月末まで献花台を設置する。

 同水族館によると、ラッコはピークとなる1990年代に国内で120頭以上飼育されていたが、主な生息地の米国が輸出規制を強化するなどしたため減少していた。 (泉修平)

関連記事

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR