【動画】九州新幹線で貨客混載事業化へ JRと佐川急便5月にも

 JR九州(福岡市)と佐川急便(京都市)は24日、九州新幹線の車両内の空きスペースを活用して荷物を運ぶ「貨客混載」を今年5月にも事業化する方針を明らかにした。即日配達する宅配便の輸送時間短縮につなげ、鹿児島県産の農産物を鮮度を保ったまま福岡都市圏に運ぶ。JRは新たな収益源としたい意向だ。

 輸送は博多(福岡市)-鹿児島中央(鹿児島市)間に限り、途中駅では積み降ろししない。廃止した車内販売で準備室として使っていた畳1枚分ほどの空間を貨物エリアに転用し、佐川の宅配便や鹿児島県で早朝に収穫した農産物を運ぶ。両駅までと両駅からの運送は佐川がトラックで行う。

 両社は昨年8月協業に合意し、実証実験を進めていた。この日は、鹿児島県指宿市産の空豆とスナップエンドウ、宅配便を鹿児島中央発博多着の新幹線で運び、博多駅にある佐川の荷さばき場でトラックに積み込む様子を公開した。博多発の便では宅配便の積み込み手順を確かめた。

 福岡市と鹿児島市をトラックで結ぶと約4時間かかるが、新幹線なら1時間半ほどに短縮できる。時間を短縮して九州内の地産地消を促進する。トラック運転手の人材不足解消、輸送時の温室効果ガス削減などの効果も期待できるという。肉や魚の輸送も今後検討する。

 佐川を交えずJR九州グループ単独でもイベント向けなどに貨客混載の取り組みを継続する。 (布谷真基)

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