JR九州「再来年は門戸」 22年春の採用見送り

 JR九州は25日、新型コロナウイルスの影響で経営が悪化しているとして、2022年春入社の新卒などの定期採用を見送ると発表した。1989年に定期採用を始めて以降、見送りは初めて。コロナ禍による鉄道の利用減などで、JR九州の21年3月期の連結純損益は、284億円の赤字(前期は314億円の黒字)に転落する見通し。青柳俊彦社長はこの日の記者会見で「緊急的に人件費の増加を抑えたい」と説明した。

 87年に旧国鉄の民営化で発足したJR九州は89年以降、定期採用を続けてきた。主に大卒対象の総合職と、高卒以上が対象となる乗務員などの専門職で実施。10年春の310人をピークに、21年春は124人が入社する予定だ。

 地場企業の就職人気ランキングでは近年はトップの常連で、今春卒業見込みの大学生・大学院生を対象にした就職情報大手マイナビの調査では、九州・沖縄で2位だった。青柳社長は入社希望者に対し、「大変申し訳ない。再来年(の採用)でよければ門戸は開きたい」と述べた。

 豪華寝台列車「ななつ星in九州」の客室乗務員や、事業開発の専門知識がある人材など毎年数人程度の中途採用は続けるという。

 外出自粛などで業績悪化が長期化する地場の運輸関連企業では、スターフライヤー(北九州市)もパイロット候補者を除く22年度の採用を見送る。一方、西日本鉄道(福岡市)は22年度の定期採用を21年春と同規模の100人程度とする方針。西鉄は「経営的には厳しいが、長期的な視点で優秀な人材を確保したい」としている。

 (古川剛光)

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