自民の主導権争い過熱 福岡知事選、元官僚意欲

 小川洋知事の辞職に伴う福岡県知事選(3月25日告示、4月11日投開票)で、自民党の候補者選定を巡る主導権争いが過熱している。元国土交通省局長で運輸総合研究所(東京)専務理事の奥田哲也氏(59)が25日、西日本新聞の取材に「やってみろということなら、前向きに考えている」と発言。県選出国会議員の一部が支援する構えを見せる。党県議団は、職務代理者を務める服部誠太郎副知事(66)の擁立に動いており、一本化できるか不透明な情勢だ。

┃県選出衆院議員、28日にも会合

 県選出の自民党衆院議員8人が24日夜に開いた会合では、ある議員が「奥田さんは出馬する腹を固めている」と報告。一部から奥田氏を推す声が上がった。服部氏が継承することを望む声や、分裂選挙は避けるべきだとの意見もあったという。28日にも会合を開く。

 一方、県議団も25日、議員総会を招集。中堅県議は服部氏を念頭に「即戦力として県政に精通した方がいい」と表明。ベテラン県議は「元官僚の擁立が県民に理解される状況ではない」と奥田氏への警戒感をあらわにした。県連は党選対に現状を報告。国会議員団とも近く協議する方針だ。

┃「衆院選前の分裂避けるべきだ」

 東京都内で取材に応じた奥田氏は「基本的には小川県政を継承する立場でやりたい」と発言。自民分裂選挙になった場合の対応については「仮定の話には答えられない」と話した。服部氏は「今はそんな話をすべきではない」としている。

 2019年4月の前回知事選は、麻生太郎副総理兼財務相や党県議団が元厚生労働官僚の新人を擁立したのに対し、武田良太総務相らが政財界とともに小川氏を支援。小川氏が圧勝したが、党内には分裂選挙のしこりが残る。ある衆院議員は「コロナ禍に政争を持ち込めば、批判は党全体に向けられる。衆院選前に分裂は避けるべきだ」と語った。

 (郷達也、御厨尚陽)

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