伝え続けるしかない

 駆け出しの頃、深夜に交通事故発生の一報を受けて車を走らせた。現場には、大破した車と変形したガードレール。運転手の女性に話を聞くと、ろれつが回っていない。初めて取材する飲酒運転事故の現場だった▼それ以降、たびたび飲酒運転事故の現場に行った。婚約中の男女2人が死亡、登校中の女子高校生が死亡…。事故が繰り返されるたびに「これだけ報道されても全然伝わらない」と嘆いた。それでも繰り返し伝え続けるしかないと、今は思う。ある記事に触発されたからだ▼粕屋町で10年前に飲酒運転の車にはねられて長男を失った山本美也子さんを取り上げた同僚の連載記事。山本さんが行った飲酒運転撲滅を呼び掛ける講演は1200回を超える。嘆いていた自分のことが恥ずかしくなった。 (古川大二)

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