駅の無人化と障害者

 駅の無人化で移動の自由を侵害されたとして、大分市の障害者3人がJR九州を訴えた裁判が今月、大分地裁で始まった。原告席と傍聴席には車いす利用者たちの姿があった。地裁は事前に車いすでの法廷内の移動に支障がないかなどを点検したという。司法の場にも障害者にとって障壁があることを実感した。

 原告側の弁護士は「裁判はどれだけの人が自分たちの問題として関わってくれるかに、かかっている」と強調。原告の一人も「プロセスが大事」と語っていた。

 数年前、車いす利用者と一緒に歩道を点検しながら歩いてみたことがある。わずかな段差や傷んだ舗装などに、障害者にとっての危険が潜んでいることを知った。高齢者や幼子を連れた母親…。立場が変わると見える景色が違う。それぞれの立場に立ってこそ、生きづらさが見えてくる。このことを改めて気付かせてくれたことにも、この裁判の意義を感じる。 (原田克美)

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