森功著『鬼才 伝説の編集人齋藤十一』 俗物の視点を貫いた豪傑

 昭和、平成を通じ、齋藤十一を超える出版人は日本に存在しない。「誰だって、人殺しの顔を見たいだろ」と、写真週刊誌「フォーカス」を創刊、「貴作、拝見、没」というさっぱりとした明解な文句を葉書で作家に送る豪傑である。

 齋藤本人は自らを、「俗物」と表現、これ以上ないほどの教養人でありながら敢(あ)えて自...

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