夢はやがて溶けていく…大分市の公園、ケーキ形トイレ元の姿に

 大分市中心街の公園「ふないアクアパーク」で、名物のケーキ形トイレの改修工事が行われている。3月末までに装飾を外した上で改めて塗装を施し、春には落ち着いた雰囲気のトイレに戻る。

 ケーキ形トイレは、2015年7~9月の芸術祭「おおいたトイレンナーレ」に合わせ、関西を拠点に活動する美術家が制作。同年3月に披露され、「メルティング・ドリーム」と名付けられた。円筒形の公衆トイレを巨大なケーキに見立て、外壁はピンク色。屋根には白いクリームや真っ赤なサクランボの装飾が載せられた。

 市商工労政課によると、芸術祭終了後に元の姿に戻す予定だったが、18年の国民文化祭や19年のラグビーワールドカップに合わせたイベントを見据え、そのままに。一連のイベントが終了して区切りがつき、1月末から改修作業を始めた。

 当初は「奇抜すぎる」「景観にそぐわない」などと困惑の声が上がったが、カフェや雑貨店などが集まる街並みに次第に溶け込み、写真を撮る人も。トイレンナーレ実行委員長を務めた八坂千景さん(48)は「すごいインパクトで、臭い、汚いというイメージを覆して利用者が増えた。多くの方々に愛された夢のある作品だった」。メルティング・ドリーム-。その名の通り、夢の作品は溶けてなくなろうとしている。 (稲田二郎)

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