津波で枯れたご神木…“生まれ変わり”すくすく

 東日本大震災の津波で枯れた岩手県陸前高田市の「天神の大杉」の周りに、7本の杉の幼木が育っている。住民らは伐採を余儀なくされた大杉の生まれ変わりと信じて成長を見守る。

 津波で消えた今泉天満宮のご神木だった大杉は九州に由来。史料には文明13(1481)年、太宰府から数十本が移植されたとある。樹齢500年以上。高さ31メートル、幹回り6・7メートルの巨木は海上での漁師たちの目印でもあった。

 荒木真幸宮司らは被災地に立つ大杉を復興のシンボルとして生き残らせようと、水を与え、周囲の土を入れ替えたが、徐々に衰弱。「倒れて、万が一のことがあっては大変」と震災から5年後、一帯を襲った津波の高さに匹敵する「約10メートル」を残して伐採した。

 その後、根元に幾つかの芽が現れ、現在の状態になったという。再建中の社殿は今年6月に完成する。宮司は「きっと大杉の生まれ変わり。大きく成長し、いろいろとあったこの地域を見守ってほしい」と願う。(上野洋光)

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