不審火で焼損、北九州の神社に全国から浄財

 昨年11月の不審火で本殿が焼けた北九州市小倉北区の貴布禰(きふね)神社が再建に乗り出している。寄付を募ると、神社にゆかりがある全国の人から浄財が寄せられた。氏子たちは「神社がどれだけ愛されているか教えてもらった」と再建への思いを強くしている。

 神社は400年以上の歴史を誇る。小倉城付近にあったが、小倉藩主細川忠興が1602年の築城時に約1・5キロ離れた現在の場所に移したとされる。今も地元住民が毎日のように参拝に訪れる。

 火災は昨年11月9日夕に発生し、本殿の約79平方メートルを焼いた。火の気のない場所のため小倉北署や消防は放火の疑いがあるとみている。100年以上前に描かれた神社のシンボルの大絵馬も大きく焼損。氏子の山田初男さん(75)は「情けない姿になってしまって…。火災の原因は分からず、怒りのぶつけようがない」と話す。

 大幅改修が必要で2千万円以上かかるという。氏子たちがすぐに復興委員会を立ち上げると、口コミで広がり、地元だけでなく東京や大阪から約1千万円が集った。「子どもの頃に神社で遊ばせてもらった」「孫の就職祈願をしたら、願いがかなった」などのメッセージが添えられていた。

 必要額にはまだ及ばず、クラウドファンディング(CF)による寄付も始める予定。現在、寄付は復興委事務局の北九州市漁業協同組合長浜支所で受け付けている。同支所=093(521)1090。 (笠原和香子)

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