昇格の福岡2失点、開幕飾れず 速さも技術も…J1の壁厚く

 持ち味の突破力を今季のチーム初得点に結びつけた。2点を追う後半37分。右サイドを抜けた金森のシュートを止めようとした相手DFのクリアボールがゴールに吸い込まれた。完敗ムードは一転。5年ぶりのJ1に返り咲いた福岡は、昨季3位の強豪に対して終盤に意地を示した。

 「流れを変えるのが自分の仕事。サポーターの後押しを力に変えて逆転したかった」。後半途中から出場し、攻撃を活性化させた金森は、スタンドからの温かい拍手に感謝を示しながらも、表情は険しいままだった。

 昨季のJ2でリーグ最少失点の堅守が崩された。前半4分、右サイドバックの背後を突かれてカウンターを受け、最後はマテウスの個人技を抑えきれず、先制を許した。後半10分は自陣ゴール前のクリアミスで再びマテウスに決められた。

 中盤を支えた主将の前は「前線から守備に行きたかったが、立ち上がりの失点でDFラインが引いてしまった」と悔やむ。長谷部監督にとってはJ1での初指揮。「スピード、技術はJ2とだいぶ違う」と改めてレベルの違いを痛感し、今後の対応を見据えた。

 攻め手を見いだした終盤は相手が守備の意識を高めた側面もある。シュート数はチーム全体で2本にとどまった。攻守に「J1の壁」を感じる内容だったが、前主将は「やれないことはない。あまり悲観せず、自信を持ってやりたい」と力を込めた。

 長谷部監督も「自分たちができたことを高い強度、高い質でやること。もっと高めないと」と強調した。見えた課題をいかに修正するか。戦いは始まったばかりだ。 (松田達也)

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