テレビ電話もいいけど会いたいよ 孫から祖父へ

鳥栖の小3、権藤健太朗さんが「はがき作文」金賞

 「じいちゃんに会いたいよ」-。新型コロナウイルス禍で祖父に会えない寂しい気持ちをつづった、佐賀県鳥栖市立若葉小3年の権藤健太朗さん(9)=同市神辺町=のはがき作品が、日本郵便の「第53回手紙作文コンクール・はがき作文部門小学校3年生の部」で金賞を受賞した。権藤さんは「会いたい気持ちが伝わって良かった」と受賞を喜び、祖父との再会を待ちわびている。

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 休日を利用して長崎県佐世保市の祖父、藤田千二さん(71)の元によく遊びに行くという権藤さん。2019年5月には初めて藤田さんの実家がある同県五島市を訪れた。バラモン凧(だこ)を揚げ、山に登って満天の星を眺め、魚釣りをして、真っ青な海で泳いだ。

 「大好きな祖父と美しい自然の中で遊んだのがよほど楽しかったんでしょう」と母の久乃さん(36)。昨年5月の大型連休も五島行きを楽しみにしていたが、新型コロナの影響で断念。感染が拡大した夏休みも行けず、権藤さんはがっかりしていたという。

権藤健太朗さんが書いた祖父へのはがき
権藤健太朗さんが書いた祖父へのはがき

 はがきはそんな夏休みに書いた。「夏休みもじいちゃんに会えなくてすごくさみしいよ」「じいちゃんが送ってくれるダンボールを開けると、五島のにおいがつまっている気がしてボクはいつもしあわせな気持ちになるよ」「早く五島の海で泳いだり、一緒に魚つりがしたいな」

 楽しい思い出と遊びに行けない悔しい気持ちを素直な言葉でつづったはがきは「テレビ電話もいいけど、やっぱりじいちゃんに会いたいよ」「じいちゃんもコロナに負けないで元気でね」と締めくくっている。

 久乃さんによると、藤田さんからも「文章力に驚いた。これからも周りを思いやる心を忘れないで」とのお祝いメッセージが届いたという。権藤さんは「コロナが終わったら、また五島で星を見て魚釣りして、走り回りたい」と話していた。

 コンクールには、絵手紙部門も含めた2部門に全国の小中高校生から約8万4千点が寄せられた。はがき作文部門には約2万6千点の応募があり、金賞は文部科学大臣賞、日本郵便賞に次ぐ賞。県内では4人が入賞した。(杉野斗志彦)

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