人々支えた「二連式手押しポンプ」【おポンプ様・福岡市博多区】

※記事は2016年1月16日付本紙朝刊から。文中の年齢、肩書、名称などの情報はすべて掲載当時のものです※

 ブラジレイロの前から大博通りを右に曲がると、歩道上に井戸の手押しポンプの遺構「おポンプ様」がひっそりと立っている。

 昭和20年代ごろまで活躍した型で、渇水や空襲の時も枯れずに人々の生活を支えたという。二つのポンプが合体したような「二連式手押しポンプ」と呼ばれる珍しい形。本体の刻印は「二聯(れん)ケーボー號(ごう)津田式」とかろうじて読めるが、当時のメーカーは既になく、詳しいことは分からない。

 現在でもこのポンプから水が出ると言われるが、記者が挑戦した時は何も出なかった。ともあれ、キコキコとアームを上下させながら、戦後の混乱期を生き抜いた先人の労苦に思いをはせるのもいいだろう。

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