空襲でも無事、御利益ある地蔵尊【葛城地蔵尊・福岡市博多区】

※記事は2016年8月6日付本紙朝刊から。文中の年齢、肩書、名称などの情報はすべて掲載当時のものです※

 地下鉄呉服町駅から博多駅に向かって約100メートル。大博通りからひょいと左に折れると、そこが「西門通り」だ。先日の博多祇園山笠で舁(か)き山笠が勇壮に駆け抜けた東町筋を過ぎ、疎開道路と呼ばれる道路を渡ると、「葛城(かつらぎ)地蔵尊」のお堂が見えてくる。

 9世紀に地中から出た梵字(ぼんじ)が刻まれた石が祭られ、後に疫病退散のために紀伊(和歌山県)から迎えた熊野権現が「将軍地蔵尊」として合祭(ごうさい)された。参拝者が来ると、センサーで堂内の明かりがともる仕組み。

 この辺りは昔から大火とは無縁で、戦時中の空襲でも焼け残った。出征した地元の青年30人余りも無事帰還。いずれも「お地蔵さまの御利益」とされ、地域住民の信仰はあつい。同地蔵尊保存会会長の男性(65)は「通勤や散歩の途中に拝みに来る人が多い。私も参拝した日は何かいいことがあるんですよね」。

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