【独自】長崎造船所香焼工場、月内に売却合意へ

三菱重工業、大島造船所と

 三菱重工業が進めていた長崎造船所香焼(こうやぎ)工場(長崎市)の大島造船所(長崎県西海市)への売却交渉が、月内に合意に達する見通しになったことが分かった。国内最大級の建造ドックなど主要施設が売却される。造船業界は中国や韓国企業との競争激化に加え、新型コロナウイルス禍による需要減で厳しさを増しており、こうした事業所の再編が進みそうだ。

 香焼工場は三菱重工の創業地・長崎市での主力造船工場。1972年に建設され、大型の液化天然ガス(LNG)運搬船や液化石油ガス(LPG)運搬船を建造してきたが、近年は低価格の中韓勢に押され、受注が低迷していた。

 三菱重工は2019年12月に売却方針を発表。当初は20年3月の合意を目指していたが、工場敷地内に残る社外の土地所有者の確認作業や、コロナ禍で現地の協議や調査に時間がかかり、手続きが遅れていた。

 大島造船所に売却するのは工場の主要部分。売却額は数十億円とみられる。一方、大型客船などの修繕の需要は今後も続くと見込み、工場内の修繕用ドックなどは引き続き三菱重工が所有する。

 大島造船所は、荷造りされない鉱物や穀物を輸送するばら積み貨物船が主力。今後も堅調な需要を見込んでおり、取得する香焼工場の大型建造ドックなどで生産能力が向上することになる。

 (石田剛)

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