「昼間は自粛対象外」繰り返される伝え方の失敗

【東日本大震災10年 コロナと3・11】

 2月初旬の休日、東京都内の下町は昼間から人であふれていた。「千円でべろべろに酔える」とうたう飲食店では、マスクを外した酔客が大声で会話している。新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言が発令中だと告げると、30代男性は「昼に飲むのはいいんでしょ」と眉をひそめた。

 男性が「昼飲み」を正当化する理由は、政府が出したメッセージにある。

 菅義偉首相らは1月、緊急事態宣言発出に当たり「午後8時以降の不要不急の外出自粛」「午後8時までの飲食店の営業時間短縮」を強調した。感染リスクが高い飲食機会を減らす目的だったが、それ以外の経済活動を萎縮させたくない思惑が透けた。限定的な呼び掛けは、一部の人たちが「昼間は自粛の対象外」と曲解する余地を与えた。

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