「待ちわびた」新阿蘇大橋開通に県民期待 熊本地震5年

 2016年4月の熊本地震で崩落した旧大橋に代わる新阿蘇大橋の開通式が7日、現地の南阿蘇村・立野峡谷であった。地震から丸5年を目前にした生活・観光動脈の再生に、地元は祝賀ムードに包まれた。

 開通式で南阿蘇村の吉良清一村長は「待ちわびた開通。被災者の心を癒やす新橋となってもらいたい」とあいさつした。引き続き関係者約30人によるテープカットがあり、午後3時からの一般開放では県内外から多くの人や車が詰めかけた。

 車で新大橋を渡った熊本市の30代女性は「旧大橋とは少し位置が変わり不思議な感覚だが、橋からの眺めを見て、完成したんだと実感しうれしくなった」と笑顔を見せた。

 約半年前から、建設中の橋の様子を動画配信サイト「ユーチューブ」で配信してきたという大津市の久保伸一さん(56)は「実際に開通を目の前にでき本当にうれしい。地震で犠牲になった方々や5年前の惨状も忘れないよう動画で残していきたい」と話した。

 南阿蘇村の道の駅「あそ望の郷くぎの」はこの日、雨天にもかかわらず、昼すぎに駐車場は満杯。行楽を楽しんだ後、新大橋を通行しようとする人も少なくなかった。新型コロナ禍の不安はなお残るが、徐々に客足は戻りつつあり、開通でさらに弾みがつきそう。関係者は「感染対策にも配慮しながら、少しずつ観光復興につなげていきたい」と慎重な姿勢ものぞかせた。(佐藤倫之、松本紗菜子)

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