難攻不落の「猫城」 城跡の神社を合格成就の地に

 室町時代から戦国時代にかけて今の中間市にあった難攻不落の城「猫城」にちなんだ「合格の招き猫」を、同市のデザイナー千手(せんじゅ)あづささん(69)が制作中。近く完成し、猫城跡にある月瀬八幡宮に奉納する。千手さんは招き猫が合格成就のシンボルとして、地域活性化に役立ってくれることを願っている。

 市教委によると、猫城は室町時代、地元の豪族が小高い丘を利用して築いた砦(とりで)。高さ約20メートルの円すい状で、宗像、鞍手、遠賀を一望できたらしい。戦国時代には幾多の激戦の舞台になったとされ、市史によると1580年(天正8年)、豊後の戦国大名・大友宗麟の命を受けた直方の武将が数千人で攻めたが、落ちることはなかったという。

 名前の由来は「猫が背を丸めた姿に見える」「敵が攻めてくれば高くなり、城より攻め下るときは低くなり、まるで猫のようだ」との言い伝えからとされる。

 招き猫制作のきっかけは新型コロナ禍。膝などを痛めて2019年に約3カ月間入院し、20年はやるぞと意気込んだ直後、仕事が減った。時間が余り、地域に目が向いたとき、猫城のことを知ったという。

 招き猫は2体で1対。デザインは、猫が手を合わせて合格を願い、合格と書かれた絵馬を尻尾で滑り落ちないようにしている様子を表した。直径約7ミリのガラス粒2万個を貼り付けた体が宝石のようにキラキラと輝く。

 千手さんは現在、材料費をクラウドファンディングで集めていて、返礼品には、クリスタルガラスやスパンコールで飾り付けた創作招き猫を用意している。「古希の記念に挑戦しました。キラキラの招き猫がまちににぎわいを招き、パワースポットを輝かせてくれたら」と期待している。 (菊地俊哉)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR