東日本大震災10年 犠牲少女のハンカチ絵、飯塚市のカフェで展示

 東日本大震災の発生から10年となる11日、津波の犠牲となった福島県の少女が描いた絵のハンカチが、飯塚市吉原町の「サンカクビルヂング」1階カフェ「Le Merge(ルマージ)」で展示される。

 少女は福島県いわき市の小学生鈴木姫花さん=当時(10)。同市の塩屋埼灯台を描いたもので、灯台をテーマにした全国の絵画コンテストで入選した作品という。鈴木さんは10年後の二十歳を迎えるときには、デザイナーとして活躍することを夢見ていたが、2011年3月11日、海辺にある祖母宅で被災、亡くなったという。

 ハンカチは、遺族が鈴木さんの生きた証しを残すとともに、夢をかなえてあげようと作成。売上金は被災地支援に活用しているという。

 知人が制作に携わった縁でハンカチを所有していた飯塚市の野田隆喜さん(63)が、震災から10年を迎えるのを機に「遠く離れた飯塚からも東北のことを思ってほしい」として展示を企画。ビルオーナーの稲富隆太さん(34)は、震災当時に勤めていた企業の上司が福島県出身で、復興に向けて尽力している姿を見ていたことで「被災地のために力になりたいと考えていた」と協力を快諾した。

 ハンカチは11日、ルマージの店頭に設置する。阪神淡路大震災で被災した経験がある野田さんは「被災者にとって一番つらいのは忘れられること。子どもの命さえ容赦なく奪われた被災地の苦しみに思いを寄せてほしい」と話す。展示は午前11時半~午後6時。ルマージ=0948(52)3619。 (長美咲)

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