菊池消防係長自殺「パワハラ一因」 「反省会」上司が20年間

 菊池広域連合消防本部(熊本県菊陽町)に勤務していた救急救命士の男性係長=当時(47)=が昨年4月、50代男性上司からのパワハラを訴えるメモを残して自殺した問題で、原因を調査していた第三者委員会(委員長・古賀倫嗣熊本大名誉教授)は、上司のパワハラが自殺の一因と認める報告書をまとめた。同本部が10日、ホームページで公表した。

 報告書によると、上司は約20年間にわたって月に最大3、4回、24時間勤務明けの係長宅を訪問し「反省会」として指導。このほか内線電話で業務に関するクイズを出題したり、担当外の業務をさせたりしていた。第三者委はこうした行為がパワハラに当たると判断。「心理的負荷が蓄積されて自殺に至ったと推定される」と結論付けた。

 また、係長が自殺当時、上司とは別の部署だったことに触れ、パワハラが「係長の(直属の)上司を経ずに行われていた」と指摘。指揮命令系統を徹底するよう提言した。

 同本部によると、上司は昨年5月から体調不良を理由に休職中。近く処分内容を決めるという。中山智生消防長は「地域住民に不信感を与えてしまった。報告書を基に組織の改善に取り組む」とコメントした。 (綾部庸介)

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