荻野アンナ著『老婦人マリアンヌ鈴木の部屋』 それでも年の功は武器なのだ

 登場人物の平均年齢が高いということは、それぞれが過ぎてきた時間分の荷物を背負っているということなのだが、その荷重を感じさせないテンポで物語は進む。なるほど本書の帯には、老活小説と銘打ってある。

 モエは、夫に逃げられた後、大学院生の姪(めい)と一緒に暮らしている中年女性。ヘルパーの資格を取って、や...

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