乳幼児のRSウイルス急増 熊本、去年の7.5倍

 熊本県内のインフルエンザの感染報告数が激減する中、主に乳幼児が風邪の症状を発し、重症化する恐れもあるRSウイルス感染症が今年に入って急増している。2月は前年同月の7・5倍に達し、3月も流行が続く。予防法はいずれも新型コロナ対策と共通するが、RSウイルスは特に「感染させない努力」が必要だという。

 県健康危機管理課によると、定点の80医療機関からのインフルエンザ報告数は、昨年10月から今年3月7日までにわずか4件。2019年10月~昨年2月の報告数1万4623件と比べて99・97%減少した。

 一方、RSウイルスの定点50医療機関からの報告数は1月に172件(前年同月比135件増)、2月に398件(同345件増)。3月は1週間で162件報告され、このうち8割が2歳以下という。

 同課によると、インフルエンザもRSウイルスも感染は飛沫(ひまつ)や接触が原因。予防策はマスク着用や消毒、「3密」回避など新型コロナと同様で、インフルエンザ対策としては顕著な効果が見られた。

 一方、RSウイルスの主な標的は乳幼児。感染経路は身体接触が避けにくい保育所や幼稚園のほか、気が緩みがちな家庭内と考えられ、対策の隙間からウイルスの侵入を許しているとみられる。

 生後数カ月までに初めて感染すると、肺炎や細気管支炎などを引き起こす恐れもあり、同課は「風邪症状がある年長児や大人は家庭でもマスクを着け、可能な限り0~1歳児との接触を控えてほしい」と注意を促している。 (古川努)

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