【動画】はまるスピード、フィンスイム 創部の九産大魅力発信

 フィンと呼ばれる足ひれを着けて泳ぐ水泳競技「フィンスイミング」。2年前、国内大学で初の部活動となった九州産業大(福岡市東区)は、創部後早々に新型コロナウイルス禍に見舞われた。初の大舞台となるはずだった今月20日の日本学生選手権(東京)は中止が決定。今は世界大会に直結する5月の日本選手権に照準を絞っている。竹山瑞恵監督(37)や男女12人の部員たちは「競泳の1・5倍ものスピード感が魅力」という同競技の知名度アップと、日本代表を視野に練習に励む。

 フィンスイミングは1970年代に旧ソ連で始まった。お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰さんが世界大会に出場したことで話題になったが、競技としてはまだマイナーで有力大学チームもサークルとして活動しているという。

 竹山さんは3年前から福岡、熊本、鹿児島各県で競技普及に取り組んでおり、会場の一つとしてプールを使っていた九州産業大に2019年、部を創設した。

 愛媛県出身の二宮龍之輔さん(19)は高校時代、自主練習でフィンスイミングを続けてきた。部創設を知り迷わず同大に進学。今年1月までオンラインで開かれた国内学生大会では2種目で優勝した。「競泳とはスピードが全く違い、新しい体験だ」と魅力を語る。

 竹山さんは高校の水泳部を回ってスカウトにも余念がない。注目するのは記録ではなく性格だという。「泳力への自信よりも、フィンという道具をいかに使いこなせるかが鍵。要領の良い弟、妹キャラが向いている」とも。スカウトされた濱野真拡さん(19)は「競技を全く知らない状態で入ったが、フィンを着けて泳ぐ迫力に驚いた」と話す。

 選手たちは自身の成長はもちろんだが、競技の知名度アップに燃える。対面指導ができるようになったら、大学で体験会をしようと企画する。主将の西本拓未さん(21)は開拓者として未来を見据える。「ぼくらがパイオニアになり、フィンの聖地として発展させたい」

 (今井知可子)

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