1年越しの晴れ舞台「元気に」 選抜開会式で司会

 第93回選抜高校野球大会が19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。初日の開会式で司会を務めるのは、長崎日大高(長崎県諫早市)3年の宝蔵寺花映(ほうぞうじ・かえ)さん(18)。昨年の選抜大会で閉会式の司会に選ばれていたが、新型コロナウイルスの影響で大会は中止に。高校生活の最後に回ってきた1年越しにかなった大役に「明るく元気な声で大会のスタートを切りたい」と意気込む。

 「選手、行進!」。15日午後、高校の放送室に澄んだ声が響いた。手にするのは届いたばかりの原稿。放送部顧問の菅博志教諭(63)がストップウオッチで計測し、スピードを調整する。練習に熱がこもる。

 開閉会式の司会は、NHK杯全国高校放送コンテストで優秀な成績を収めた生徒が務める。宝蔵寺さんは2019年の朗読の部で約6千人の中から準優勝に輝き、司会に決まっていた。

 晴れ舞台が流れたことは悔しかったが、今大会での大役の吉報が学校に届いた。「もしかしたら、とは思っていた。本当にうれしい」と笑顔を見せる。

 規模を縮小して行われる開会式への参加は初日に試合がある6校のみ。残りの26校は前もって収録された選手行進の映像がスクリーンに8秒ずつ映し出され、その間に紹介文を読み上げる。行進の様子を確かめながらの司会とは勝手が違う。一定のスピードで読むのは意外と難しく、それだけにやりがいもある。

 4月からは日本大芸術学部放送学科に進学。声優など「声を使う仕事」に就くのが夢だ。菅教諭は「球児と同じようにつらい思いをした。高校最後の大役を楽しんで」とエールを送る。(坪井映里香)

関連記事

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR