「GoTo段階再開を」地方疲弊、知事会が緊急提言へ

 全国知事会は20日、新型コロナウイルス対策本部をオンラインで開催。21日で緊急事態宣言が全面解除されることを踏まえ、観光支援事業「Go To トラベル」の段階的な再開と拡充、飲食などの事業者に対するさらなる支援を国に求める緊急提言を取りまとめた。近く提出する。

 この日の会合には知事33人が出席した。

 緊急提言は、冒頭で「実効性ある対策をあぶり出し、強力な保健・医療体制を構築しなければならない」と防疫の重要性を強調。リバウンド(感染再拡大)回避へ警戒を緩めず、国民と事業者に感染防止対策の呼び掛けを継続し、全国に拡大している変異株対策も講じるよう訴えた。緊急事態宣言の前段階で集中的な対策を取る「まん延防止等重点措置」(略称・マンボウ)の柔軟な発動も盛り込んだ。

 また、約2カ月半にわたった宣言の「副作用」(平井伸治鳥取県知事)により地域経済の疲弊が深刻化していると指摘した上で、宣言対象地域外の事業者に向けた地方創生臨時交付金の新たな特別枠創設なども要望した。

 会合では、トラベル事業を巡り、長崎県の中村法道知事が県民対象の独自の宿泊割引キャンペーンを8日から実施したところ、「申し込みが殺到して相当な行需要の高まりを実感した」と紹介。感染が落ち着いている地域単位での速やかな再開を求めた。「6月末の実施期限も大幅に延長してほしい」(鹿児島県の塩田康一知事)との声も多く出された。

 ワクチン接種に関しては、福岡県の服部誠太郎副知事が管理システムの設計により、ワクチン配送など医療機関同士の連携が制限されてしまう課題が浮上していると説明。国に対し、「システムありきではなく、現場の状況に応じて柔軟に接種体制が組めるようにしてほしい」と注文を付けた。佐賀県の山口祥義知事も「ワクチン接種を円滑、効率的に行うシステムが、接種自体の足かせになってはいけない」と早期改善を求めた。

 国はリバウンドを防ぐため、繁華街や駅などで実施している無症状者のモニタリング検査を強化するとしているが、広島県の湯崎英彦知事は「感染拡大の兆候をキャッチできた場合に、どう対処するべきかが示されていない」と述べた。 (郷達也)

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