歴史好き家族が全面サポート、カモ研究で小郡ジュニア歴史博士に

 広がる田畑やため池に野鳥が多く飛来する小郡市。江戸時代には有馬藩の狩猟場があり、いまでも鴨料理を提供する料亭がある。のぞみが丘小6年林洸太郎さん(12)の「小郡市とカモの関わり」をテーマにしたレポートが、市の歴史を独自の視点でまとめた自由研究に贈る「小郡ジュニア歴史博士2020」で最高賞の大賞を受賞した。手助けしてくれた家族に感謝しながら「興味や関心を持つことで、住んでる地域が好きになってきた。これからも研究を続け、小郡の魅力を掘り起こしたい」と目を輝かせる。

 きっかけは各地の名産品を紹介するテレビ番組だった。「ぼくが住んでいる小郡には名物ってあるんだろうか」。疑問が湧いた。母に聞くと「昔はカモ(料理)だったらしいけど…」との答え。詳しく知りたくなった。

 母の知恵さんと父の潤也さんは、大学で考古学を学んだ歴史好きな一家。「歴史はまあまあ好き」と話す妹で同小4年の咲良さん(10)も市内神社のこま犬を調べたことがある。昨年度のジュニア歴史博士は兄と共同で応募し、堤防をテーマに入賞を果たした。知恵さんは「休日は家族で博物館を巡るなど、楽しんで勉強している」と話す。

 カモの自由研究は市内の図書館に出向いて資料探しからスタート。約10冊の参考資料を見つけた。市埋蔵文化財調査センター(同市三沢)も訪れ、実際に使用していた狩猟具の「無双網」に触れることもできた。カモ料理を提供する料亭「さとう別荘」(同市小郡)からも話を聞けた。

 質問を洸太郎さんが考えて、知恵さんが聞きに行くなど全面的にサポート。自由研究はシベリアから飛来するカモの生態に加え、市内のカモ猟の歴史、食文化まで網羅した力作に仕上がった。

 一家は約10年前に市内の新興住宅地に引っ越してきた。知恵さんは「縁が無かった地に定住したからこそ、子どもには小郡に愛着を持ってほしい。人に聞かれた時に地元の良い所を説明できるように育って」と話す。

 洸太郎さんは研究のまとめにこう書きしるした。「小郡市とカモは昔からつながっていたということが分かった。消えてくる歴史をもう一度復活させることができたらいいな」 (内田完爾)

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