コロナ禍の恋愛事情

 「手をのばし重なる影でつなぐふり」。この作品で全国高校生川柳コンクールに入選した福岡県内の高校生を取材した後輩の女性記者(29)がぽつり。「コロナって、切ないですよね」

 後輩が語るコロナ禍の恋愛事情は確かに危機的だ。まず、出会いを求める若い男女が飲食店に集う「合コン」がめっきり減った。少人数で開いても、マスク姿では相手の印象をつかみにくい。空間を遮るアクリル板の存在で、会話も弾まないそうだ。

 勇気を出して初めて手を握ろうとしても、「アルコール消毒するべきか」と迷ううちにその決心が揺らぐかもしれない。恋愛ドラマのような突然のキスも、マスクという高い壁が立ちはだかるだろう。

 「そんなのロマンチックな気分になれない」とむくれる後輩の恋路も心配だが、婚姻件数や出生率の低下は国の行く末を左右する。コロナ禍に生きる若者たちを無性に応援したくなった。(上野洋光)

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