「危機」で顕在化する差別や格差

【人類学者のレンズ・松村圭一郎 】

 東日本大震災から10年が過ぎた。ひとつの節目を迎え、当時を振り返る機会も増えている。でも、あのとき感じた「もう後戻りできない」という空気はだいぶ薄れてしまった。いま私たちは別の「危機」に直面している。はたしてこれからの10年で何が変わり、何が変わらないのだろうか。

 震災から2年後の2013年3月...

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