先輩の無念、後輩のリベンジ… 大濠エース毛利が快投

 大舞台で雪辱を果たした。1失点で完投した福岡大大濠のエース毛利は「後輩が負けているので、借りを返すイメージで投げました」。昨秋の大崎との九州大会決勝は、疲労を考慮されて登板機会がなかった。下級生がリレーして1-5で敗れた試合をベンチで見つめた悔しさも込めたマウンドだった。

 捕手の川上と「相手は真っ直ぐを狙ってくる」と初球から緩いカーブを使うなど緩急を使った投球を心掛けた。七回に1点を失ったが六回、八回には3者連続三振を奪うなど計10奪三振。八木監督は「制球がまとまっていた。変化球と直球を使いながらいい投球ができた」とエースの投球をほめた。

 昨秋までは力任せの投球で制球が乱れることもあり、球数の多さが課題だった。冬の練習でチェンジアップを習得。カーブも握りを変えるなど試行錯誤しながら精度を上げ、大事な場面でも使える切り札になり「投球の幅が広がった」。この日も最速138キロの直球に100キロ台前半のカーブと120キロ台のチェンジアップを交え、甲子園でワンランクアップした投球を披露した。

 コロナ禍で昨夏の全国選手権大会が中止になり、甲子園の夢が絶たれた山下舜平大(オリックス)ら1学年上の先輩たちからも「しっかり勝てよ」と激励のメッセージが届いていた。「目標はベスト8以上。優勝まで勝っていきたい」。頼もしいエースは8強入りした4年前の先輩を超える成績を目指す。 (前田泰子)

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