球磨川流域集落の移転促進 流水型ダム29年以降

 昨年7月の熊本豪雨で氾濫した球磨川流域の治水を巡り、国土交通省九州地方整備局と熊本県は24日、流域12市町村などで構成する流域治水協議会に、支流・川辺川への流水型ダム建設を柱とした「流域治水プロジェクト」の最終案を示し、了承された。完了に長期間を要することから、氾濫時に備えて、集落移転や宅地かさ上げにも着手することを盛り込んだ。

 プロジェクトは月内に正式公表する。ダムや遊水地、河道掘削なども組み合わせ、完了後は「熊本豪雨級」でも流域全体で越水をほぼ防ぐことができるという。

 ただ、治水効果が高い流水型ダムの完成は2029年以降の見通し。プロジェクトには、治水策の進捗(しんちょく)に合わせて「多段階リスク情報」を住民と共有し、災害危険区域の指定を検討することも明記した。水害リスクが高い土地の利用規制に向けた協議を今年から始め、22年以降に高台などへの集落移転や宅地かさ上げを促進する。

 防災行政無線の戸別受信機の全世帯設置など、避難判断のための情報伝達も強化する。蒲島郁夫知事は「まちづくりと合わせて治水対策をやる。地元の合意形成が大事」と述べた。 (古川努)

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