被災の「くま川鉄道」11月にも部分運行へ 「上下分離方式」導入決定

 昨年7月の豪雨災害で被災し全線不通が続く熊本県人吉市の第三セクター「くま川鉄道」は24日、被害が少なかった肥後西村(同県錦町)-湯前(同湯前町)間について、3両態勢で11月ごろの部分運行を目指す方針を明らかにした。県や地元10市町村、同社でつくる「くま川鉄道再生協議会」の第2回総会で報告した。

 また協議会は、国が97・5%を実質的に負担する「特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業」の2021年度中の申請を目指し、自治体が鉄道施設を保有する「上下分離方式」の導入を決めた。県と10市町村で新法人を立ち上げ、人吉温泉(人吉市)-湯前間の全線を保有する。復旧事業の地方負担分は県と10市町村が1対1の割合とすることも決めた。

 くま川鉄道は豪雨で一部の橋梁(きょうりょう)が流失し、保有する全5両が浸水。復旧費用は数十億円に上る見込み。通学利用が多く、現在は代替バスを運行している。永江友二社長は「一日も早い部分運行が復旧のアピールになる」と話した。

 熊本県では、熊本地震で被災した第三セクターの南阿蘇鉄道も上下分離方式を導入予定。22年秋に暫定開業する九州新幹線西九州(長崎)ルート武雄温泉-長崎間の並行在来線となるJR長崎線でも、長崎、佐賀両県が法人を設立し、JR九州が運行する上下分離方式となる。 (古川努、古川剛光)

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