思い出の場所が…「かしいかえん」閉園惜しむ声

 春は桜、夏休みにはプール、冬を彩るイルミネーション。12月30日に閉園する「かしいかえん シルバニアガーデン」には25日、春休みの親子連れなどが訪れ、口々に思い出を語った。地域行事を共にしてきた住民からは、感謝と惜しむ声が聞かれた。

 「なくなるんですか」。佐賀県唐津市から娘、孫たちと来園した有須田厚子さん(61)は驚いた表情。「桜がきれいだろうとお花見に来た。小さな子が楽しめる遊具が多くて、何度も来てたのにね」

 福岡市東区の香椎小6年生の児童10人は、卒業祝いで訪れた。引率した二宮瞳さん(35)は「地元のシンボルで、私も小さい頃連れてきてもらった」と惜しむ。一日中遊んだ子どもたちは「閉園前の夏休みに、またみんなで来ようね」と約束し合った。

 園のそばにあるお好み焼き店「ももちゃんの屋(いえ)」。19年営む齊藤百代さん(63)は「退職された年配の方が、お孫さんと一緒によく来られる。私も1歳の孫と遊びに行くのが楽しみだった」と寂しそう。「春休みで来園者も増えて日常が戻って来ていたのに」

 「観覧車のある風景が誇りだった」。地元住民にとっては遊園地以上の存在だった。香住丘校区自治協議会の山中一男会長(75)は「コロナ禍前は夏祭りを園内で開かせてもらい、約3千人が集った。ライトアップは防犯対策にもなっており、地域とは切っても切れない関係。閉園までに感謝を込めて、地域でできることはしたい」と話した。

 福岡市中央区の会社員女性(47)は「小学生になって生まれて初めてジェットコースターに乗ったのも、中学生になって初めてデートに行った場所も、かしいかえんでした。思い出の場所がなくなるのは切ないです」と閉園を惜しんだ。(今井知可子、仲山美葵)

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