笑顔いっぱい2度目の聖火リレー 福島・いわきの橋本さん「楽しい」

 福島県いわき市の第5区間でトーチをつないだ同市の橋本正夫さん(71)は、1964年の東京五輪でも聖火リレーの随走者を務めた。

 茨城県土浦市出身で、中学3年時に校内で随走者に選ばれた。聖火ランナーの後に続き、五輪エンブレムを描いた旗を掲げながら市役所前の約2キロを担当した。沿道の友人がちぎれんばかりに手を振ってくれた光景を鮮明に覚えている。

 高校から陸上部に入り、亜細亜大では箱根駅伝に2度出場した健脚だった。会社を退職後の2008年にいわき市に移り住み、2度目の聖火リレーの大役が決まると、毎朝約2時間走り込んで備えてきた。

 一つだけ、心残りがある。同じく64年の随走者を務めた3歳年上の兄・関澤邦雄さんが闘病中だったため、ランナーとしての出場を伝えられないまま、昨年3月21日に帰らぬ人となったこと-。

 この日昼、橋本さんはいわき市のメインストリートを笑顔で走った。「この楽しさがランナーから沿道、そして大会本番へつながっていってほしい」。もちろん、兄の墓前にも報告に行く。 (下村ゆかり)

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