コロナ下、タカ笑いの幕開け 入場制限でも応援が力

 プロ野球セ、パ両リーグが26日、開幕した。新型コロナウイルス感染拡大で、昨季の開幕戦は6月にずれ込み、無観客でスタート。今季は満開の桜とともに球音が戻り、スタンドのファンを喜ばせた。コロナ禍で2年目を迎えた「異例のシーズン」。各チームとも、ファンと一緒に全143試合の“完走”を目指す。

 5年連続日本一を狙う福岡ソフトバンクホークスは、本拠地のペイペイドーム(福岡市中央区)でロッテと対戦。今宮健太らが計4本塁打を放つ一発攻勢を見せて、8-2で快勝した。

 プロ野球は昨季の公式戦を120試合に削減。ドームには今も、大きな歓声も、勝利を祈る黄色いジェット風船もない。

 ようやく昨年7月10日から上限5千人で観客を受け入れ、9月22日からは2万人に引き上げた。今季は新型コロナ特措法に基づく福岡県知事の要請を受け、1万人で走りだす。

 ドーム周辺は試合前から、この日を待ちわびたマスク姿のファンの熱気に包まれた。柳田悠岐の名前入りのユニホームを着た福岡市早良区の原北小4年の男児(10)は「フルスイングを見てスカッとしたい」。福岡県那珂川市から孫たちと訪れたファン歴30年以上の男性(69)は「やっと野球の季節がきた。今年も日本シリーズに進んで4連勝を」と期待した。

 コロナ禍で、選手たちはファンの声援が大きな力になっていることを改めて知ったという。ドームに近い唐人町商店街の奄美居酒屋「まんでぃ」には熱烈なファンが集い、長崎市から駆け付けた男性(59)は柳田の本塁打に「打つ人がちゃんと打っている」と笑顔を見せた。

 ソフトバンクの2軍本拠地「タマホームスタジアム筑後」がある福岡県筑後市では、投手の高橋礼も通った食堂「ジャングルスープカレー」のオーナー大野まどかさん(39)がテレビで観戦。一緒に児童養護施設を訪れたこともある大野さんは「2軍時代からプロ意識が高く、ファンや子どもたちに勇気と希望を与えようとしていた。1軍で活躍する姿は誇らしい」。今季の活躍を願った。

 (山田孝人、竹中謙輔、丹村智子、古川剛光)

関連記事

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR