離婚、借金、パワハラ…昔も今も変わらぬトラブル

【ひと】日弁連「戦国法律相談アニメ」の脚本を書いた弁護士 北條将人(ほうじょう・まさひと)さん

 織田信長のパワハラに悩む明智光秀、武田信玄との仲直りを模索する上杉謙信-。戦国時代の武将らが身の回りのトラブルを弁護士に相談する動画「戦国法律相談アニメ」(全8話)の脚本を担当。日本弁護士連合会が2月に動画投稿サイトユーチューブ」で公開したところ、再生回数は1カ月余りで250万回を超えた。

 歴史好き。小学生の頃、歴史上の人物を紹介する漫画を読み込んだ。数年前に各都道府県の弁護士会が運営する「法律相談センター」のPR方法を話し合い、みんなが知る戦国武将を登場させたら面白そう、と提案した。一笑に付されたが、新型コロナウイルスの感染拡大で活動に手詰まり感が漂う中、昨年4月のオンライン会議で賛同の声が集まり、シナリオ作りを任された。

 離婚や借金、パワハラ…。トラブルの原因は昔も今も変わらない。ふとしたヒントでお家騒動には発展せず、歴史は大きく変わっていたのではないか。そう考えると、筆が進んだ。

 弁護士登録間もない2004年、弁護士が1人しかいなかった熊本県天草市への派遣に手を挙げた。相続など生活に密着した相談が多いのかと思ったが、それ以前に「連絡をためらう」「1人で会うのが怖い」といった声が寄せられた。「必要以上に警戒されていた」。天草での3年間の体験が、弁護士にアクセスする際のハードルを下げる相談アニメにつながった。

 「弁護士も万能じゃない。でも、法律の専門家として困っている人の話を聞き、助言はできる」。相手が武将であっても、やることは同じ。熊本城初代城主の加藤清正のストーリーも書き上げており「機会があれば続編で」。千葉県浦安市出身。熊本市で妻と子ども3人の5人暮らし。46歳。 (綾部庸介)

 

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR