砂原浩太朗著 『高瀬庄左衛門御留書』 揺さぶられる「老いの日々」

 妻に先立たれた奉行、高瀬庄左衛門は神山藩で郡方(こおりかた)を務めていた。村落でつましく暮らしていたが、郡方を継いだ息子が事故死してしまう。遺された庄左衛門に起きる波風が墨彩画のような濃淡で描かれ、やがて政争の中で大きなうねりとなって登場人物たちを襲う。

 息...

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