雑学の定説に異論

 日本初の新婚行は?と問われれば、坂本龍馬とお龍の霧島旅行と答えるのが雑学の初歩だが、福岡県行橋市では異論がある。行橋出身で明治期に外交官・政治家として活躍した末松謙澄(けんちょう)夫妻が、実は新婚旅行の先駆けらしい。

 初代首相伊藤博文らに重用された末松は、派遣された英国で、世界で初めて「源氏物語」を英訳し欧州に広めた西洋通。1889(明治22)年、伊藤の次女生子(いくこ)と東京で結婚式を挙げた後、山口へ旅立った。同年5月3日付の東京日日新聞がこれを「新婚旅行(ホニーモーン)」と報じた。龍馬とお龍の23年後ではあるが、新婚旅行やハネムーンという言葉が新聞に登場したのは末松夫妻が初めてという。

 行橋では末松没後100年の昨年から、記念行事が相次いでいる。今月はJR行橋駅に銅像も建った。大秀才で文化人、おしどり夫婦でも知られた郷土の偉人を世に知らしめようと、官民の奮闘が続いている。 (石黒雅史)

PR

デスク日記 アクセスランキング

PR