軍が嫌った軍歌「戦友」

 戦争から復員した人々が勤め人となり、団体行を楽しめる余裕ができた頃の話である。温泉宿で盗難に遭うことがあった。湯に漬かった後の宴会で軍歌を歌っている間を狙われたと、作家の井伏鱒二氏が『軍歌「戦友」』に書いている。

 「戦友」の歌詞は長い。1番の「此処(ここ)は御国(おくに)を何百里/離れて遠き満...

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