「正倉院」の宝物86件を精巧に再現 九州国立博物館で20日から

 奈良・東大寺の「正倉院」に収蔵されている聖武天皇ゆかりの楽器や調度品などを精巧に再現した特別展「よみがえる正倉院宝物」が20日、福岡県太宰府市の九州国立博物館で始まる。重要無形文化財保持者(人間国宝)らによる伝統の技とエックス線などの最新技術で内部まで忠実に模造した作品や関連資料計86件が展示される。

 正倉院には約1300年前の国際色豊かな収蔵品約9千件があり、普段は公開されていない。注目作は九州初公開となる「模造 螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」で、実際にウミガメの甲羅や夜光貝で装飾し、2019年に8年がかりで完成させた。明治期製作の模造五絃琵琶も展示され、同博物館の川畑憲子研究員は「素材の色味や作りが微妙に違うので見比べてほしい」と話す。

 まだら模様が特徴的な羽織り物「模造 七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ)」は、紺や黄など14色の糸を使って表現。帯を納める「模造 螺鈿箱(らでんのはこ)」は表面を黒漆で塗り、夜光貝をはめ込んで花柄をあしらっている。

 6月13日まで。一般1600円、高大生千円など。西日本新聞イベントサービス=092(711)5491。 (大淵龍生)

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